本日(2016年8月24日)発売のWEB+DB PRESS Vol.94の特集記事「作って学ぶElectron」を寄稿しました。
弊社が提供しているチャットサービスであるTypetalkでは2015年7月にデスクトップアプリケーションを公開しました。実装にはElectronを使用しており、1年ほど開発・運用を行っています。そこで得たノウハウを元に、今回執筆の機会を頂きました。簡単に内容を紹介します。
第1章 Electronの世界へようこそ
Electronとは何なのか、その概要を紹介しています。またElectronを理解するうえで欠かせないメインプロセス・レンダラプロセスのアーキテクチャについても解説しています。
第2章 主要なAPIを学ぼう
ウィンドウやメニューの生成方法など、Electronに用意されている基本的なAPIについて紹介しています。
第3・4章 Twitterクライアントを作ろう【基本編】【応用編】
実際にステップバイステップでサンプルアプリケーションを実装しながらElectronの開発について学びます。手を動かしながらにこだわって執筆しました。
第5章 さらなる開発を行うために
メインプロセス・レンダラプロセスのデバッグ手法を解説しています。またElectronが公式に提供しているDevTools ExtensionであるDevtronの使用方法、SpectronとMochaを使用したテストについて紹介しています。
これからElectronをやってみたいという方には良い記事になっているかと思いますので、是非お買い求め頂ければ幸いです!
余談
私がヌーラボに入社してからもうすぐ2年になりますが、これまで執筆の機会を2度頂きました。1度目はGit特集記事をヌーラボメンバー複数人で、2度目は今回のElectron特集記事を1人で対応しました。そこで執筆してみて良かったことや大変だったことを振り返ってみました。
良かったこと
技術力が向上する
ブログ執筆もそうなのですが、せっかく見て頂くので嘘やあいまいな事を書くことはできません。特に紙媒体の場合は出版後は訂正ができません。そのため執筆する内容に対して徹底的に調査することになります。サンプルコードを掲載する場合はコードを書き、テストする必要もあります。それを繰り返すうちに自然とスキルが向上しています。
文章力が向上する
記事掲載にあたって出版社の皆様から、企画段階のアウトライン、草稿、原稿などのフェーズで徹底的にレビューが入ります。文章のプロの皆様と一緒に進めていくことで、文章力が向上しました(多分)。
ちゃんと仕事していることを認識してもらえる
IT関係の仕事をされてる方は経験があると思いますが、自分のやっている仕事を周りにいまいち理解してもらえないということが多々あります。特に年配の方へインターネット上でサービスを提供していると伝えても理解してもらえないことが多いです。本当にそうかは別として、雑誌や書籍を執筆するということは世間的に「立派」なイメージがあります。両親に雑誌の件を伝えたところ、初めてAmazonで買物をして、私の記事が掲載された雑誌を購入してくれていました。これは本当に嬉しかったです。
大変だったこと
執筆時間の確保
例外もありますが、執筆はヌーラボの業務としてではなく、個人として受けることが多いです。そのため業務終了後、土日などに執筆時間を確保する必要があります。私の場合は家族もいますので、執筆期間は家事や子供の世話のほとんどを妻がやってくれました。私が大変だったというよりも、妻が大変だったと思いますので、とても感謝しています。
ここまで振り返ってみましたが、執筆時間の確保さえクリアできればこれからも積極的に執筆したいと思っています。それでは繰り返しますが本日(2016年8月24日)発売のWEB+DB PRESS Vol.94をよろしくお願いします!
ヌーラボでは出版社様から執筆依頼が来ることがよくあります。「機会があれば記事を書いてみたい!」というエンジニアを募集しています。