「よい会社をつくろう」「よい経営者になろう」「よい経営環境を作ろう」という3つの目的を掲げ、中小企業の経営者同士が集い、学び合うためにさまざまな活動を行う一般社団法人福岡県中小企業家同友会。現在、福岡県下には22の支部があり、2100名を超える会員で構成されています。
支部の一つである福友和(ふくゆうなごみ)支部にて、運営に関するやり取りに活用されているのがTypetalkです。さまざまなチャットツールを併用していた導入前と比較して、どのような変化やメリットを感じていただいているのでしょうか。支部の運営役を務める有限会社ワールド・テンの山﨑様と、シンス株式会社の越⽔様にお話を伺いました。
導入目的 | 支部運営に関するやり取りをするため |
課題 | Typetalk導入前は複数のチャットツール使っており、次第にどの話題をどのツールで議論したかわかりづらくなってしまった |
効果 | ・Typetalkに一元化し、トピックごとに議論を分けることで情報収集がしやすくなり、コミュニケーションが格段にスムーズになった
・モバイルアプリもあるので、メッセージの通知に気づきやすく、メンバーからの反応や返信も格段に速くなった |
業界 | 経営支援 |
利用しているヌーラボサービス | Typetalk |
Typetalkユーザー数 | 約20名 |
目次
200名が在籍する支部の運営メンバーを中心にTypetalkを活用中
——福岡県中小企業家同友会の活動内容を教えてください。
中小企業家同友会は、中小企業の経営力向上を目的として1957年4月に東京で設立され、1963年3月に福岡県中小企業家同友会が誕生しました。自主的な参加を原則として、会員同士で知見を共有し、得た学びを実践することで自社の経営力強化に役立てています。
地域経済の発展や雇用の創出、特色ある地域づくりを目指して、自治体や他団体・地域の人々と連携した活動にも取り組んでいるところです。
——現在、山﨑様と越水様が所属されている支部では、Typetalkをどのようにご活用いただいているのでしょうか?
私たちが所属するのが、約200名の会員が在籍する福友和(ふくゆうなごみ)支部です。支部の運営に関わる主要な役員間でのやり取りにTypetalkを活用しています。
役員は、支部全体の運営を取りまとめる支部長と補佐役の副支部長、それから会員30~40名ずつで構成される各ブロックのブロック長といった役割に分かれています。Typetalkでは、支部内で実施するイベントの企画や準備に関するやり取りや、役員メンバーのみに伝達が必要な事項の共有などを行っています。
チャットツールの併用により、情報が集約されずやり取りが煩雑に…
——Typetalk導入前に抱えていた課題はありましたか?
これまで役員間のやり取りは、FacebookメッセンジャーやLINEなど複数のツールを活用していました。コミュニケーション手段をとくに統一していなかったため、次第にどの話題をどのツールで議論したかわかりづらくなってしまい、混乱が生じるようになってしまったんです。そこで、ツールの統一化を目指して導入したのがTypetalkでした。
Typetalkの導入前は、Slackを活用しようと試みたこともあります。ですが、フリープランでの利用だとやり取りの履歴を残せる期間が限られてしまい、一方で必要なメンバー全員を招待すると支部の予算をオーバーしてしまうため、結果的に取りやめました。
もともと、ヌーラボが提供するBacklogを支部内のタスク管理に利用していました。そのヌーラボがチャットツールであるTypetalkも提供していると知り、導入に至りました。
——新たなツールを導入する際、メンバーへの浸透に苦労される組織は少なくないと思います。その点、福友和支部ではいかがでしたか?
福友和支部にはさまざまな業種・職種の会員が所属しており、役員メンバーのIT活用状況もまちまちでしたが、導入時はとくにレクチャーをせずともTypetalkに慣れていってもらえたように思います。
実際に、役員メンバーからは「操作しているうちに、使い方を覚えられた」といった声が聞かれました。Typetalkが持つ操作のわかりやすさが、スムーズな導入・浸透につながったと感じています。また、メールアドレスを登録するだけでTypetalkへ新たなメンバーを招待できる点も、ツールを広めやすかった大きな要因の一つですね。
グループ内で複数のトピックを作成できるから、「何の話題に言及しているか」が一目瞭然
——Typetalkの活用を始めて感じられた効果を教えてください。
役員間のやり取りにおいて、トピックごとに議論や情報収集がしやすくなり、コミュニケーションが格段にスムーズになりました。
福友和支部では、毎月役員メンバーによる定例ミーティングを行っています。その中で、翌月の定例会の準備を進めながら、翌々月の定例会の企画に並行して着手することもよくあります。これまでメインで活用していたFacebookメッセンジャーでは、同一のグループ内で複数のトピックを立てられないため、会話をすべて一つのタイムラインで行わなければなりませんでした。
トピックが分かれていないと、チャットの中で話題を切り替えるのが難しい場面が多く、自分から話題を変えるときには、常に「○○の件ですが」「別件になりますが」と、前置きのメッセージを添えるひと手間が必要だったのです。その点、Typetalkでは「○月定例会」と月ごとのトピックを作成できるので、複数のトピックを並行して議論しやすいのが便利ですね。
——たしかに、グループ内で複数のトピックを並行して議論する場面は多くありますよね。そのほかにも、良い変化はありましたか?
活動についてのやり取りをするトピックとは別に、雑談用のトピックも設けたことでコミュニケーションがより活性化されたと感じています。近況の報告やちょっとした情報交換、飲み会の誘いなどに活用されています。
Typetalkは、モバイルアプリも提供されているため、外出先からでもメッセージの確認や返信が可能です。メッセージの通知が目につきやすく、メンバーからの反応や返信も格段に速くなりました。導入前によく起きていた「どのチャットツールで何の話をしたかわからなくなってしまう」という課題が解消されつつあります。
Typetalkの浸透によって、DXが進まない中小企業にも良いきっかけを作りたい
——今後のTypetalkにおける活用の展望を教えてください。
従来より活用してきたチャットツールとまだ併用している段階なので、まずは福友和支部内でTypetalkの活用を定着させたいですね。
Typetalkは、福友和支部に所属する会員の皆さまがDXに取り組むための最初の一歩になると考えています。支部の活動でも「DX推進プロジェクト」を立ち上げていますが、多くの中小企業にとって、DXは大きな経営課題の一つです。とくに私たちのように地方に拠点を置く企業では、まだまだDXの重要性そのものも伝わり切っておらず、社外とのやり取りに至っても、電話やFAXが主流の企業がまだまだ多いのが現状です。
だからこそ、多種多様な業種の会員が交流できる同友会で、Typetalkのようないつでもどこでもやり取りができるチャットツールを活用することに大きな価値と可能性を感じています。DXという言葉自体は遠く思えても、コミュニティの中で便利なツールに触れて、そのメリットを実感できれば、経営や業務の現場にも導入しやすくなるはずです。
同友会は、「良い会社を作るために経営力を向上する」をテーマに掲げて日々活動しています。積極的に新しいものを取り入れて、自社に持ち帰ってもらうきっかけにつながれば嬉しいですね。
私たち2人でTypetalkの導入を進めてきましたが、活用すればするほど「Typetalkが広まれば、もっと便利に、もっと幸せになれる人が増える」と実感しています。
——Typetalkが、皆さまにとってDX推進のきっかけにつながれば幸いです。本日は貴重なお話をありがとうございました!
※インタビューの内容は、話者の体験に基づいています
※FacebookメッセンジャーはMeta Platforms Inc.の登録商標です
※LINEはLINE株式会社の商標または登録商標です
※SlackはSlack Technologies, LLCの登録商標です